イーグランド 通期業績予想は当初予想を据え置いているため、この下げは一時的

株式市場 銘柄

 中古住宅再生事業のイーグランド<3294>(JQS)の本日の株価は、75円安の722円と大幅に下げてスタートした。30日に発表された、第3四半期の業績が、減益であったことが要因と思われる。しかし、通期業績予想は当初予想を据え置いているため、この下げは一時的といえる。

 同社は、首都圏を地盤に、中古マンション・戸建住宅の再生事業を主力として、その他不動産事業(不動産賃貸、リフォーム工事請負など)も展開している。

 第3四半期業績は、売上高111億31百万円(前年同期比21.6%増)、営業利益6億26百万円(同36.7%減)、経常利益4億74百万円(同42.2%減)、純利益3億55百万円(同29.5%減)と増収ながら減益となった。

 売上は大幅に伸びたものの、仕入れ価格の上昇、販売価格の見直しなどにより、売上総利益率が低下したことで減益となった。しかし、現在は消費増税後の影響が薄らぎ、同社が提供する1戸1900万円前後の中古住宅のニーズは高く、業界全体が繁忙期となる第4四半期(1月から3月)の売上拡大が見込まれることから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 通期業績予想は、売上高158億85百万円(前期比26.8%増)、営業利益12億32百万円(同3.0%増)、経常利益10億15百万円(同6.6%増)、純利益6億29百万円(同7.8%増)と増収増益を見込む。

 2月2日の始値722円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS99円85銭で算出)は7.2倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は1.4%、前期実績PBR(前期実績に株式4分割を考慮したBPS622円82銭で算出)は1.2倍と割安歴然。

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