【注目銘柄】メタップスは17年8月期第1四半期黒字化、テーマ性豊富で再動意の可能性

注目銘柄

 アプリ収益化支援事業などを展開するメタップス<6172>(東マ)に注目したい。1月16日発表した17年8月期第1四半期の連結業績は大幅増収で黒字化した。株価は1月5日の上場来高値から急反落して乱高下の展開だが、FinTech関連やAI関連などテーマ性が豊富であり、第1四半期の黒字化も材料視して再動意の可能性がありそうだ。

 17年8月期第1四半期(9~11月)の連結業績(IFRS)は、売上高が前年同期比2.3倍の29億27百万円で、営業利益が3億13百万円の黒字(前年同期は1億57百万円の赤字)、税引前利益が3億80百万円の黒字(同1億53百万円の赤字)、親会社の所有者に帰属する四半期利益が3億04百万円(同1億63百万円の赤字)だった。

 アプリ収益化プラットフォーム「metaps」など既存サービスが堅調に推移した。さらに第2の柱として成長を目指すファイナンス関連サービス(FinTech)が伸長した。利益面では、IFRS任意適用に伴う監査費用などで販管費が増加したが、増収効果に加えて、関係会社株式売却益等をその他損益として計上したことも営業利益押し上げ要因となった。また親会社の所有者に帰属する四半期利益は上場後初の黒字化を達成した。

 株価はFinTech関連やAI関連のテーマ性を材料視して1月5日の上場来高値4485円まで急伸したが、その後は利益確定売りで急反落し、1月13日には3345円まで下押す場面があった。17日は4030円まで上げて急伸している。乱高下の展開だが、FinTech関連やAI関連などテーマ性が豊富であり、第1四半期の黒字化も材料視して再動意の可能性がありそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る