ソフトクリエイトHD 株価はレンジ下限から切り返す動きが強まる
- 2015/2/3 07:25
- 株式投資News
ECサイト構築ソフトのソフトクリエイトHD<3371>(東1)の株価は、900円を挟むレンジでモミ合う展開だが、1月30日は941円まで上伸した。レンジ下限から切り返す動きが強まっている。
2日の引け後に発表された今期第3四半期連結業績は、売上高86億28百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益10億18百万円(同3.8%増)、経常利益10億78百万円(同7.2%増)、純利益6億65百万円(同36.3%増)と増収増益。
最終利益が大幅増益となったのは、前期にあった本社移転費用を含む特別損失2億円が今期は04百万円と大幅に減少した影響である。
同社は、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売からECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービスの提供、ECプロモーション提供までの総合サービスを行うECソリューション事業を主力としている。また、自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発などを行うSI事業と物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
強みは、単独で、顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで総合的なサービスを提供出来ることである。EC事業の草分け的存在であることから、同社への信頼感は絶大で、ECサイト構築実績は前期(14年3月期)までの累計で中堅・大手優良企業向けを中心に国内断トツ首位の826社に達している。また、サイト構築後の運用支援・保守サービスも提供していることから、ストック型収益が年々拡大基調にある。
今期通期連結業績予想は、売上高115億円(前期比4.3%減)、営業利益15億01百万円(同2.2%増)、経常利益15億10百万円(同0.6%増)、純利益8億円(同4.8%増)と減収ながら増益を見込む。
減収の要因は、物品販売事業がウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響を受けるため。
今期も好業績が見込めるうえに、配当は3円増配の年20円を見込み、株主優待も充実していることから株主数は増えている。
2月2日の終値924円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS59円55銭で算出)は15.5倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%、前期実績PBR(前期実績の連結BPS419円95銭で算出)は2.2倍である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破して強基調に転換する動きを強めている。