【材料でみる株価】フィル・カンパニーは新たな事業スキームを発表

 フィル・カンパニー<3267>(東マ)は、時間貸し駐車場の地主に上部「未利用」空間への貸店舗建設を提案する空中店舗フィル・パーク事業を展開している。1月23日には新たな事業スキーム開始を発表した。株価は16年11月IPO後の売りが一巡して戻り歩調の展開だ。新たな事業スキーム開始を好感して動意づく可能性がありそうだ。

 土地オーナーだけでなく一般投資家や機関投資家の高まる不動産投資ニーズに応えるべく、土地オーナーの遊休地活用(不動産土地活用)としての空中店舗フィル・パークの企画・設計・建築スキームに加えて、投資対象としての空中店舗フィル・パークを当社グループが企画・開発・販売する新たな事業スキームを構築する。

 事業開始は17年春頃を目途とする。なお開始初期については財務状況を勘案しながら、リピート顧客、一般投資家や機関投資家とのコネクションを持つ戦略的パートナーへの直接販売とする。そして段階的な販売チャネルの拡大や販売スキームの開発に取り組むとしている。主力事業である空中店舗フィル・パーク事業の成長速度が高まる効果も期待される。

 株価は16年11月IPO直後の高値4470円から12月安値2610円まで調整したが、IPO後の売りが一巡して戻り歩調の展開だ。1月23日には3640円まで上伸する場面があった。新たな事業スキーム開始を好感して動意づく可能性がありそうだ。

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