【新規上場(IPO)銘柄】G-FACTORYは「内装設備サポート」や「まるごとサポート」の高い伸びを見込む

株式市場 IPO 鐘

 G-FACTORY<3474>(東マ)は、昨年9月30日に東京証券取引所マザーズに上場。飲食店等の店舗型サービスを展開する企業への経営サポートと飲食店の運営を行っている。経営サポート事業では、飲食店をはじめとした店舗型サービス業を展開する企業等が、出退店を行う際に必要となるサポートを行うことで、顧客の「費用」「時間」「労力」の軽減を行う。顧客の出退店にかかわる様々な障害を軽減させることで、顧客が生産性の低い事業から早期撤退し、不採算事業の維持費用や人財を成長可能性の高い事業への投資や雇用にシフトさせることを促している。飲食事業としてワンコイン(税込み500円)のうな丼を主力商品とした鰻専門店「名代 宇奈とと」を東京と大阪に直営14店舗と、スピンオフ業態第1号店となる「二代目 宇奈まろ」の計15店舗を運営している。

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 前2016年12月期第3四半期においては、経営サポート事業で、フロー型収益体質からストック型収益体質に転換することで継続的な成長を図るため、同社グループの賃貸主となるリースの提案を促進するなど、継続した収益の獲得によるストック型収益構造への転換や、顧客が出店費用を抑えることができる居抜き店舗を中心とした店舗物件の情報提供の強化による取り組みを継続して実施。飲食事業では、土用の丑の日を中心とした販促活動、お弁当需要の囲い込みを実施したほか、継続的なインバウンド需要の取り込みによる売上高の増加を図るため、引き続き観光エリアに店舗を構える上野店や浅草店を中心に、店内装飾品等の変更や新メニューの開発に取り組んでいる。

 前16年12月期第3四半期実績は、売上高が19億4600万円、営業利益が3億7600万円、経常利益が3億5000万円、純利益が2億2400万円に着地。

 前16年12月期業績予想は、売上高が26億6700万円(前の期比27.1%増)、営業利益が4億1300万円(同50.0%増)、経常利益が4億0700万円(同48.2%増)、純利益が2億6300万円(同47.3%増)を見込む。

 株価は、昨年11月15日につけた分割前の安値728円から1月24日に分割後の高値1329円と上昇。顧客が月々一定額のリース料を支払うだけで什器・設備が導入できる「内装設備サポート」や顧客が出店に伴う仲介手数料・礼金・保証金・内装造作・設備といった費用をパッケージ化した「まるごとサポート」は今後も高い伸びが見込まれており、2月9日に予定される12月期本決算の発表時における今17年12月期業績見通しに期待は持てる。足元で25日移動平均線をサポートラインにモミ合い上放れしており、上昇基調を強める可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)

 

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