【業績でみる株価】ローランド ディー.ジー.は16年12月期連結業績予想を増額修正

 広告・看板用インクジェットプリンタ大手のローランド ディー.ジー.<6789>(東1)は1月24日、16年12月期連結業績予想の大幅増額修正を発表し、減収減益幅が縮小した。株価は昨年来高値圏で堅調だ。大幅増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

 16年12月期の連結業績予想について、売上高を6億円増額して前期(15年12月期は決算期変更で9ヶ月決算のため12ヶ月に補正した数値)比6.2%減の441億円、営業利益を9億円増額して同19.9%減の43億円、経常利益を10億円増額して同17.3%減の41億円、純利益を7億円増額して同19.6%減の27億円とした。

 英国のEU離脱問題等の影響による急激な円高進行の状況を踏まえて、16年8月9日に想定為替レートを見直して減額修正したが、その後は想定レートよりも円安基調で推移した。さらに原価率改善も寄与した。なお通期の為替レートは1米ドル=108円88銭、1ユーロ=120円40銭だった。

 株価は昨年来高値圏3000円~3100円近辺で堅調に推移している。そして週足チャートで見ると、サポートラインの13週移動平均線が接近して再動意のタイミングのようだ。大幅増額修正を好感してさらに上値を試す展開が期待される。

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