【新規上場(IPO)銘柄】TBCSCATは業界トップシェアの成長可能性を手掛かりに直近IPO株買いが強まり続伸

株式市場 IPO 鐘

 ティビィシィ・スキヤツト<TBCSCAT、3974>(JQS)は、前日26日に17円高の2887円と続伸して引け、今年1月20日につけた上場来安値2621円からの底上げを鮮明化した。同社株は、昨年12月27日に2016年の最後の新規株式公開(IPO)株として上場され、資金吸収額が3億円超と小規模にとどまり、IPO株として数少ない有配株となっていることで、公開価格1400円に対して4500円で初値をつけ上場来高値4670円まで買い進まれるなど高人気となった。この反動に加えて「トランプ・リスク」再燃も響き上場来安値まで2000円幅の急落となったが、下げ過ぎとして直近IPO株買いが高まった。美容サロン向けの専用POSシステムの導入顧客数で業界トップのシェア3割を占める競争優位性をベースとする成長可能性も、合わせて見直されている。

■美容サロン向け顧客・販売管理のPOSシステムの導入は5700サロン超とシェア30%

 同社のICT事業は、美容サロンのレジと連携し顧客管理・販売管理を行うPOSレジ顧客管理システム「Sacla(サクラ)」を主力に、スマートフォン向けの集客支援アプリ「Salon Appli(サロンアプリ)」、さらに美用品メーカーとディーラーを連携させる販売管理システム「i-SCAP EX」を展開しており、来店顧客数増加やサービス向上、経営の効率化など美容サロンの戦略的経営を多角的にサポートしている。全国の美容サロン数約24万件のうち、対象顧客数約5万サロンの約11%に当たる約11%の5700サロンに同社の専用POSシステムが導入され、これはPOSシステム導入の約2万サロンに対して約30%と業界トップになっている。また「i-SCAP EX」は、全国の美容ディーラー1600社のなかで、システム導入対象約800社のうち約210社が同社のユーザーとなっており、トップシェアを誇っている。

 今2017年10月期業績は、売り上げ28億5200万円(前期比0.5%減)、営業利益2億4500万円(同12.7%増)、経常利益2億2700万円(同5.2%減)、純利益1億4500万円(同1.4%増)と予想している。売り上げは、中小企業向けビジネスサービスの不採算事業からの撤退が完了して減収となるが、美容サロン向けICT事業は、売り上げ、営業利益とも順調し続伸し、経常利益は、上場費用の発生などで小幅減益転換と見込んでいる。配当は、前期と横並びの15円を予定している。

■43%下落の目先調整一巡で時価総額52億円の超小型株特性を発揮し底上げ加速

 株価は、上場来高値4670円からほぼ1カ月で同安値2621円まで突っ込み、下落率は43.8%に達し、日柄的にも値幅的にも目先調整一巡を示唆し、同安値から400円幅の底上げに転じた。また時価総額も、52億円強と超小型株となっており、東証第1部の主力株には、米国のトランプ大統領の相次ぐ大統領令署名でなお警戒感が拭えないなか、ネット関連株人気を高め一段の底上げに進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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