メディカル・データ・ビジョンは調整一巡して16年9月高値目指す、ビッグデータ関連で中期成長期待

株式市場 銘柄

 メディカル・データ・ビジョン<3902>(東1)に注目したい。16年12月期増収増益予想で、17年12月期も収益拡大基調が予想される。ビッグデータ関連で中期成長期待も高い。株価は調整一巡して16年9月の昨年来高値を目指す展開だろう。なお2月13日に16年12月期決算発表を予定している。

 医療分野のビッグデータ関連ビジネスを展開している。データネットワークサービスで医療機関向けに医療情報システムを販売するとともに、2次利用許諾を得た患者の医療・健康関連情報を集積する。そして集積した各種情報をビッグデータとして活用するためのデータ分析ツール・サービスを、データ利活用サービスとして製薬会社向けに販売するビジネスモデルだ。

 保有する大規模診療データベースは16年11月末現在、実患者数1687万人(15年12月末比332422万人増加)で、日本国民8人に1人に相当する規模に達している。

 16年12月期連結業績予想(連結決算へ移行)は売上高30億01百万円、営業利益3億03百万円、経常利益3億円、純利益1億74百万円としている。15年12月期非連結業績との比較で24.4%増収、7.3%営業増益、7.3%経常増益、6.5%最終増益となる。主力製品・サービスが好調に推移し、先行投資負担を吸収して増収増益予想である。

 そして17年12月期も収益拡大基調が予想される。成長の第4フェーズで投資回収期と位置付けており、蓄積データを活用して利活用サービスのビジネス領域が拡大し、売上高の拡大とともに投資回収を開始する方針だ。

 株価は16年9月の上場来高値3300円円から利益確定売りで反落したが、直近安値圏2000円近辺から切り返して戻り歩調だ。日足チャートで見ると25日移動平均線が上向きに転じた。また週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を突破した。調整一巡して16年9月の上場来高値を目指す展開だろう。(日本インタビュ新聞アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る