【業績でみる株価】蝶理は17年3月期通期の連結業績予想と配当予想を増額修正

 繊維商社の蝶理<8014>(東1)は、1月27日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績が大幅増益となり、通期の連結業績予想および配当予想を増額修正した。株価は昨年来高値更新の展開だ。増額修正を評価して15年5月高値2066円を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.6%減の1948億38百万円だが、営業利益が同39.8%増の53億95百万円、経常利益が同38.4%増の56億86百万円、そして純利益が同49.2%増の39億12百万円だった。

 円高影響で貿易取扱高が減少して減収だが、繊維事業における製品分野の採算向上、化学品事業におけるM&A子会社の連結、機械事業における取引採算改善などで大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高は据え置いて前期比4.0%減の2800億円だが、営業利益を4億円増額して同19.2%増の64億円、経常利益を4億円増額して同23.2%増の68億円、純利益を3億円増額して同9.4%増の47億円とした。

 売上原価低減や経費削減等による採算性改善が寄与する。なお修正後の通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高69.6%、営業利益84.3%、経常利益83.6%、純利益83.2%である。通期利益予想は再増額余地がありそうだ。配当予想は期末2円増額して年間38円(第2四半期末18円、期末20円)とした。前期との比較でも2円増配となる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る