【業績でみる株価】KVKは17年3月期第3四半期累計が大幅増益で通期利益予想に再増額余地

 給水栓専業大手のKVK<6484>(JQ)が1月30日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績は大幅増益だった。利益進捗率が高水準であり、通期利益予想に再増額余地がありそうだ。株価は昨年来高値を更新している。好業績を評価して13年高値を目指す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.2%増の175億54百万円で、営業利益が同76.1%増の20億20百万円、経常利益が同67.9%増の20億69百万円、純利益が同69.0%増の13億65百万円だった。拡販による増収効果、原材料価格下落効果、調達コストや在庫削減などトータルコスト引き下げ効果で大幅増益だった。

 通期の連結業績予想(10月31日に増額修正)は据え置いて、売上高が16年3月期比0.9%増の236億円、営業利益が同20.9%増の23億円、経常利益が同19.5%増の24億円、純利益が同1.4%減の14億円としている。

 直近の円安影響による仕入コスト上昇や材料高を考慮して通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の進捗率は売上高が74.4%、営業利益が87.8%、経常利益が86.2%、純利益が97.5%で、利益進捗率が高水準である。通期利益予想に再増額余地がありそうだ。

 株価は昨年来高値更新の展開となっている。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して13年3月高値729円を目指す展開が期待される。

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