日本エム・ディ・エム第3四半期は米国子会社ODEV社製の人工関節製品の売上が堅調で増収大幅増益となった

■償還価格の引下げによる厳しい事業環境下だが、自社製品売上高比率を高め売上原価率の低下を実現

 人工関節の日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の第3四半期は、米国子会社ODEV社製の人工関節製品の売上が堅調に推移したことに加え、脊椎固定器具製品の売上も大幅に伸長したことから、増収大幅増益となった。

 第3四半期連結業績は、売上高99億01百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益14億72百万円(同21.0%増)、経常利益13億40百万円(同23.7%増)、純利益8億45百万円(同30.3%増)であった。

 大幅な増益の背景には、国内においては、償還価格の引下げによる厳しい事業環境下にあるものの自社製品の開発に努め、自社製品売上高比率を85.1%(前期80.0%)まで高め、売上原価率29.3%(同30.1%)に低下させた企業努力がある。

 事業戦略が奏功していることから、今期も最高益更新を見込む。ちなみに、進捗率は売上高70.7%(前年同期72.7%)、営業利益81.8%(同71.2%)、経常利益81.2%(同70.5%)、純利益84.5%(同81.1%)と利益面での進捗率が高いことから、上振れも期待できる。

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