【業績でみる株価】テセックは17年3月期業績予想と配当予想を大幅増額修正、11年6月以来の1000円台が射程圏

 半導体用のハンドラ(選別装置)やテスタ(測定装置)大手のテセック<6337>(JQ)は1日、150円高(16.85%高)の一時1040円とストップ高している。1月31日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績が黒字化し、通期の利益予想および配当予想を大幅増額修正した。株価は急伸して11年以来の高値水準だ。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比15.2%増の29億44百万円、営業利益が1億61百万円(前年同期は1億89百万円の赤字)、経常利益が2億51百万円(同85百万円の赤字)、そして純利益が2億31百万円(同1億24百万円の赤字)だった。

 主力製品であるパワーデバイス用テスタやMAPハンドラ、さらに新製品のウェハプローバ・テスタ一体型パワーデバイス測定システムなど、付加価値の高い戦略モデルの受注が好調だった。生産効率化に伴う原価低減なども寄与して黒字化した。営業外収益における為替差益計上も寄与した。

 通期連結業績予想は、売上高を1億50百万円増額して前期比%増の41億円、営業利益を1億40百万円増額して2億20百万円(前期は4億37百万円の赤字)、経常利益を1億80百万円増額して3億円(同3億87百万円の赤字)、純利益を1億80百万円増額して2億60百万円(同4億70百万円の赤字)とした。

 配当予想は期末10円増額して年間20円(期末一括)とした。前期(無配)との比較では20円復配となる。

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