【注目銘柄】ジオスターは17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期2回目の増額修正、期末配当も発表

注目銘柄

 ジオスター<5282>(東2)に注目したい。建設用コンクリート製品の大手である。2月7日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績が大幅増益で、通期予想を増額修正した。未定としていた期末配当予想も発表して前期比大幅増配だ。株価は好業績を評価して16年9月の昨年来高値を試す展開が期待される。これを突破すれば上げ足を速めて96年の上場来高値を目指す可能性があるだろう。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比37.6%増の217億53百万円、営業利益が同10.8倍の21億38百万円、経常利益が同10.6倍の21億17百万円、純利益が同22.9倍の14億49百万円だった。大型道路プロジェクトが本格化してセグメント製品の販売が好調に推移した。工場安定生産継続や原価低減施策も寄与して大幅増収増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高を13億円増額して前期比17.7%増の314億円、営業利益を7億10百万円増額して同2.4倍の27億10百万円、経常利益を7億10百万円増額して同2.4倍の27億10百万円、純利益を5億60百万円増額して同54.6%増の18億60百万円とした。9月8日に続いて2回目の増額修正である。セグメント製品、防潮堤製品、その他土木製品の生産が順調に推移し、工場操業度上昇や原価低減への取り組みも寄与する。

 なお未定としていた期末配当は12円50銭とした。年間ベースは17円50銭(第2四半期末5円、期末12円50銭)で、前期比7円50銭増配となる。

 株価は戻り高値圏900円近辺でモミ合う形だが調整一巡感を強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して16年9月の昨年来高値1010円を試す展開が期待される。これを突破すれば1000円近辺のフシを抜ける形となり、上げ足を速めて96年の上場来高値1700円を目指す可能性があるだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る