【業績でみる株価】野村マイクロ・サイエンスは17年3月期第3四半期累計減益だが通期大幅増額して増益予想、配当も増額

 半導体・液晶製造などに使用される超純水製造装置の大手である野村マイクロ・サイエンス<6254>(JQ)に注目したい。2月14日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績は減益だったが、通期は大幅増額修正して一転増益予想となった。また配当予想も増額修正した。株価は15日、80円高(23.26%高)の424円とストップ高した。増額修正を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比19.0%減の99億26百万円、営業利益が同55.3%減の1億24百万円、経常利益が同17.7%減の2億10百万円、純利益が同12.1%減の1億59百万円だった。韓国の半導体関連企業向け大型装置案件が一巡して減収減益だった。

 通期連結業績予想は、売上高を22億53百万円増額して前期比%増の165億51百万円、営業利益を4億50百万円増額して同の4億94百万円、経常利益を4億27百万円増額して同の4億83百万円、純利益を3億04百万円増額して同%増の3億05百万円とした。中国および韓国で受注した大型の超純水製造装置案件の工事進捗、さらに中国・台湾・韓国におけるメンテナンス・消耗品の受注が想定を上回る見込みだ。

 配当予想は期末7円増額して年間10円(期末一括)とした。前期との比較でも7円増配となる。

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