【注目銘柄】イーエムシステムズは17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期増額の可能性

注目銘柄

 イーエムシステムズ<4820>(東1)に注目したい。調剤薬局向けシステム開発の大手である。17年3月期第3四半期累計の連結業績が大幅増益となり、通期利益予想に増額の可能性がありそうだ。株価は戻り高値圏だ。日柄調整が完了して上値を試す展開が期待される。07年以来の2000円台が視野に入りそうだ。

 2月9日発表した17年3月期第3四半期累計(4~12月)連結業績は、売上高が前年同期比3.6%増の98億43百万円、営業利益が同54.9%増の17億73百万円、経常利益が同42.8%増の21億89百万円、純利益が同19.5%増の14億36百万円だった。調剤システム事業の好調が牽引し、医科システム事業の赤字縮小も寄与した。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比5.3%増の139億円、営業利益が同10.1%増の20億50百万円、経常利益が同4.2%増の25億50百万円、純利益が同3.6%増の16億80百万円としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が70.8%、営業利益が86.5%、経常利益が85.8%、純利益が85.5%で、利益進捗率が高水準である。通期利益予想は増額の可能性があるだろう。

 株価は16年10月の昨年来高値1750円から一旦反落したが、直近安値圏の1400円台から切り返し、戻り高値圏1600円台で推移している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって13週移動平均線を回復した。日柄調整が完了して上値を試す展開が期待される。07年以来の2000円台が視野に入りそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る