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【新規上場(IPO)銘柄】バロックジャパンリミテッドは中国合弁事業での成長加速などに期待感、3月15日に1月本決算を発表
- 2017/2/22 06:35
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バロックジャパンリミテッド <3548>(東1)は、昨年11月1日に東京証券取引所第一部市場へ上場。同社は「挑戦」を企業理念とし、2000年の創業以来、主に女性向け衣料及び服飾雑貨の製造小売業、SPA(製造小売業)として、衣料品及び服飾品の企画及び販売を行っている。また、同社は、グローバル事業の基盤を強化し、海外での事業展開を推進するため、戦略的事業パートナーであるベル・インターナショナルとの連携により、中国市場でも事業を拡大。さらに、北米市場への進出拠点及び世界進出を見据えたブランド情報の発信拠点として、北米子会社を設立し、本年9月にはニューヨークへ単独路面店の初出店している。
前2017年1月期第3四半期末における店舗数は、国内店舗数が360店舗(直営店265店舗、FC店95店舗)、同海外店舗数は10店舗(直営店2店舗、FC店8店舗)、合計370店舗。また、ベル・インターナショナルとの合弁会社が展開する中国小売事業の店舗数は176店舗。累計出店数は47店舗、退店数は23店舗となり純増24店舗。首都圏への更なる出店強化、その他地域でのスクラップアンドビルドによる収益率改善により、国内店舗は年平均20店舗前後の純増を予定している。
前17年1月期第3四半期業績実績は、売上高が490億5900万円、営業利益が36億8800万円、経常利益34億3200万円、純利益が22億2100万円に着地。グループの国内事業においては、既存店で客数、客単価で苦戦を強いられたものの、 前の期に引き続き新規出店が順調に推移するとともに、Eコマースおよびアウトレット店舗が前年を上回り好調なほか、商品開発力の強化、仕入原価率の低減、物流費の適正化等のサプライチェーンマネジメント改革に積極的に取り組んだことが寄与。 海外事業にいては、戦略的事業パートナーであるベル・インターナショナルと共同で設立した合弁会社において、前年に引き続き「MOUSSY」「SLY」の主要2ブランドを中心に新規出店を継続することで、高い売上の伸びを実現している。
前17年1月期通期業績予想は、売上高が728億4300万円(前期比5.9%増)、営業利益が61億4600万円(同2.5%増)、経常利益が63億8600万円(同4.0%増)、純利益が44億2400万円(同4.8%増)を見込んでいる。年間配当は期末一括で初配当10円を実施する。また、株主優待制度を新設。毎年1月末時点と7月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、同社の店舗および通販サイトで使用できる2000円分のクーポン券1枚を贈呈。年2回の贈呈を予定している。
株価は、昨年11月1日につけた上場来の高値1903円から同12月15日に上場来の安値1198円まで調整。中国で年100以上の大量出店を計画すると伝わったことを手掛かりに、1月30日高値1675円と買い直された後、モミ合っている。国内での継続した新規出店とスクラップアンドビルドによる収益性の改善、ECサイトのプラットフォーム化によるEC事業の拡大、中国合弁事業での成長加速によって今後も成長が続くと予想される。前期予想PER11倍台と東証1部小売業の予想PER26倍台と比べても相対的に見ても割安感が顕著。今18年1月期続伸が観測されており、3月15日に予定される1月期本決算の発表に期待は十分持てる。13週移動平均線に接近する場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)