川西倉庫が「圏央道」の開通など好感されて急伸
- 2017/2/28 10:33
- 株式投資ニュース
■大和ハウスや日野自動車、川崎近海汽船なども注目される
川西倉庫<9322>(東2)は28日、大幅続伸の始まりとなり、10時にかけて1200円(60円高)まで上げて2007年以来約10年ぶりの1200円台となった。神戸発祥だが、「関東新倉庫は30億円で圏央道近辺を物色」(会社四季報・東洋経済新報社)とあり、2月26日に「圏央道」(首都圏の郊外を囲む形で走る首都圏中央連絡自動車道)の茨城県内区間が全線開通したと伝えられ、連想買いが広がったとの見方が出ている。PBRが0.6倍前後という割安さを見直す様子もある。
今回の開通により、東北・関越・中央・東名・常磐道・東関東自動車道の6本の高速道路が圏央道によってつながり、「東京都心を避けてモノやヒトを効率的に運べるため、物流や観光のルートも大きく変わりそうだ」(日本経済新聞2月26日付朝刊)とされる。
圏央道関連銘柄としては、生産拠点を古河工場(茨城県古河市)に移管しつつある日野自動車<7205>(東1)、沿道に物流拠点などを置く大和ハウス工業<1925>(東1)、日立港(茨城県)に北海道航路の寄航拠点がある川崎近海汽船<9179>(東2)、運輸・倉庫各社、などが挙げられている。(HC)