【注目銘柄】IGポートは自律調整一巡して1月高値試す

注目銘柄

 IGポート<3791>(東マ)に注目したい。映画、テレビ、DVD等向けアニメ制作、出版版権収入を柱としている。17年5月期は映像制作の売上端境期のため減収・営業減益予想だが、上振れ余地がありそうだ。株価は1月高値2377円から一旦反落したが、自律調整が一巡して切り返している。上値を試す展開が期待される。

 17年5月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比9.0%減の72億90百万円、営業利益が同13.4%減の3億61百万円、経常利益が同8.5%減の3億69百万円、純利益が同36.2%増の2億31百万円としている。映像制作の売上端境期のため減収・営業減益予想である。

 第2四半期累計(6~11月)連結業績は前年同期比33.3%減収だったが、利益は45.3%営業増益、44.0%経常増益、3.5倍最終増益だった。映像制作事業が売上端境期のため大幅減収だったが、出版事業の大幅伸長が牽引して大幅増益だった。そして通期会社予想に対する進捗率は、売上高が37.2%、営業利益が59.8%、経常利益が57.2%、純利益が39.0%である。営業利益と経常利益の進捗率が高水準で通期上振れ余地がありそうだ。

 なお17年1月にはグループ会社のプロダクション・アイジーがTVアニメーション「ボールルーへようこそ」の制作を決定したと発表している。17年夏放送開始予定である。

 株価は1月高値2377円から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整が一巡して切り返している。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る