【どう見るこの相場】日本株は様子見ムードの可能性

どう見るこの相場

 今週3月6日~10日の日本株は引き続き為替次第の展開を想定する。そして週末3月10日の米2月雇用統計、来週3月14日~15日開催の米FOMC(連邦公開市場委員会)に向けて様子見ムードが強まりそうだ。

 前週(2月27日~3月3日)は、2月28日のトランプ米大統領の議会演説を好感して米国株のNYダウが2万1000ドル台に急伸した。トランプ・ラリー第2幕に突入した可能性もありそうだ。そして為替も、米FRB(連邦準備制度理事会)の3月利上げ観測が急速に強まり、一時1ドル=114円台半ばまでドル高・円安方向に傾いた。

 これを受けて日本株も、日経平均株価が3月2日に1万9668円まで上伸する場面があったが、その後は利益確定売りに押されて上値の重さを意識させる展開だった。チャートで見ると1万9000円~1万9500円近辺のレンジを上抜けない形だ。

 そして日本株は今週も為替次第の展開となりそうだ。イエレン米FRB議長が3月3日の講演で3月利上げを示唆したことを受けて日米金利差が一段と拡大し、ドル高・円安が進行すれば日本株にプラス要因となる。ただし週末3月10日に米2月雇用統計を控えている。そして来週3月14日~15日には注目の米FOMCが控えている。

 この他には手掛かり材料難であり、米国株に連動してトランプ・ラリー第2幕に乗れるかどうかは不透明感が強い。強基調が続いた東証2部、JASDAQ、マザーズといった中小型株についても、一旦は調整入りに警戒が必要だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る