かどや製油が上場来の高値、固定資産売却益など連日好感

株式市場 銘柄

■直近は過熱感が言われるが事業展開は計画を上回り業績見通しを増額

 かどや製油<2612>(東1)は9日、朝方に12%高の6650円(700円高)まで上げて上場来の高値を連日更新し、11時にかけても400円高前後で売買活発となっている。神戸事業所を3月中に売却する方針で、譲渡価額は14.9億円と2016年11月に発表し、材料株妙味が日増しに強まる展開になっている。

 今期・17年3月期の業績見通しは1月末に増額修正し、この譲渡による固定資産売却益が3月中に約6億円(仲介手数料含む)発生することや好調な業績推移などを勘案し、3月通期の純利益の見通しはこれまでの16.7億円を26.5億円に6割近く増額した。また、食品ごま事業を中心に計画を上回る推移であるとし、売上高は従来予想を7%増額し、営業利益は同4割増額した。

 増額後の今期予想1株利益は281円92銭としたため、株価水準はPER.16倍台に過ぎなくなった。このところは上昇ピッチが先鋭化し、移動平均からの乖離が広がりつつあるが、こうした過熱感を除けば上値余地は大きいとの見方がある。 (HC)

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