サンコーテクノ 第2四半期は増収大幅増益
- 2014/11/17 08:45
- 決算発表記事情報
■1対2の株式分割と株主優待を発表
サンコーテクノ<3435>(JQS)の今期15年3月期第3四半期連結業績は、主力製品のあと施工アンカーと太陽光発電市場向け製品が好調に推移した。また、利益面では、高付加価値製品の販売を促進する一方、経費等のコスト抑制に努めたことで、増収大幅増益となった。
第2四半期連結業績は、売上高84億33百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益7億10百万円(同25.9%増)、経常利益6億89百万円(同28.4%増)、純利益4億43百万円(同42.5%増)と増収大幅増益。
同社の事業は、ファスナー事業、リニューアル事業、センサー事業の3事業に区分されている。
事業別の業績は、ファスナー事業では、建設資材の不足や人員不足により工事の着工に遅れが出たが、都市圏を中心とした堅調な再開発需要や維持保全需要の回復を受けて、主力製品である金属系・接着系アンカーやワンサイドファスナー、電動油圧工具の販売が好調に推移した。その結果、売上高65億68百万円(同9.9%増)、セグメント利益5億52百万円(同33.7%増)と増収大幅増益。
リニューアル事業は、太陽光関連はメガソーラーの物件や耐震補強工事の受注により好調に推移したが、FRPシート関連商材は、補助金制度による特需の反動減の影響が続き売上減となった。その結果、売上高は16億01百万円(同3.4%増)、セグメント利益は1億41百万円(同1.3%増)と増収増益。
センサー事業は、電子基板関連やアルコール測定器の販売は、前年同四半期とほぼ同じ推移であった。一方、利益面では、電子基板関連の販売価格の見直しやアルコール測定器の定期的校正に伴う安定的利益の確保等により堅調であった。その結果、売上高は3億17百万円(同0.0%減)、セグメント利益は14百万円(同414.5%増)と大幅増益。
通期連結業績予想に対する進捗率は、売上高46.8%、営業利益46.7%、経常利益46.5%、純利益46.6%とほぼ計画通りのペースで推移している。そのため、通期業績予想は、当初予想を据え置いている。
また、同日、12月31日(水)を基準日とし、1対2の株式分割と株主優待として1単元(100株)以上の株主にクオカード(500円分)1枚を進呈することも発表した。
株価の動きを見ると、9月1日高値2998円から反落し、足元の全般地合い悪化が影響して10月17日には前日比90円安の2430円まで急落する場面があった。しかし、その後は売られ過ぎ感を強めている中、第2四半期発表が11月14日の場中で、好業績であったことから一時2843円と急反発した。引け値は前日比83円高の2698円。好業績に加え、株式分割、株主優待を材料に株価の上昇が予想される。