【株式市場】米国の利上げ発表を受けた円高が障害になり日経平均は軟調だが新規上場銘柄は好調

株式

■うるるは公開価格の11%高で初値、ほぼ日は気配値のまま公開価格の71%高

◆日経平均の前引けは1万9551円58銭(25円80銭安)、TOPIXは1569.21ポイント(2.10ポイント安)、出来高概算(東証1部)は8億8491万株

チャート1 16日(木)前場の東京株式市場は、米国の利上げ発表を受けてNYダウはフッ切れたように112ドル高の反発となったが、円相場が当面のドル買い・円安要因が通過したとされて円高基調になったため、朝方の日経平均は株価指数の先物が主導する形で123円21銭安(1万9454円17銭)まで下押した。その後は持ち直し、一時2円98銭高まで浮上したが、前引けは25円80銭安(1万9551円58銭)となった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均は高い。

 円高基調にもかかわらずコマツ<6301>(東1)が米国の大規模インフラ投資への期待などが再燃して4年ぶりに3000円台に乗り、キヤノン<7751>(東1)は大和証券による目標株価の引き上げが伝えられて10時前から堅調転換。ACCESS<4813>(東マ)は1月決算が好感されて活況高。上場2日目のファイズ<9325>(東マ・売買単位100株)は10時16分に公開価格1250円の3.2倍の4010円で初値がついた。

 16日は2銘柄が新規上場し、うるる<3979>(東マ・売買単位100株)は9時19分に公開価格を11%上回る3330円で売買が成立し、その後3560円まで上げて前引けは3430円。

 ほぼ日(ほぼにち)<3560>(JQS・売買単位100株)は買い気配のまま初値がつかず、前引けは公開価格2350円を71%上回る4020円の買い気配。

 東証1部の出来高概算は8億8491万株、売買代金は9805億円。1部上場2004銘柄のうち、値上がり銘柄数は875銘柄、値下がり銘柄数は918銘柄となった。

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