【業績でみる株価】ニチアスは自律調整一巡して上値試す、17年3月期連結業績予想と配当予想を増額修正
- 2017/3/22 10:26
- 業績でみる株価
耐熱技術をベースにプラント向け工事、工業製品、高機能部品、自動車部品などに展開しているニチアス<5393>(東1)は、3月21日に17年3月期連結業績予想と配当予想の増額修正を発表。
株価は07年来の高値水準である2月高値1206円から利益確定売りで一旦反落したが、3月7日の直近安値1018円から切り返している。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。自律調整が一巡し、増額修正も評価して上値を試す展開が期待される。
17年3月期連結業績予想について、売上高を30億円増額して16年3月期比4.4%増の1780億円、営業利益を17億円増額して同25.8%増の190億円、経常利益を26億円増額して同25.3%増の194億円、純利益を18億円増額して同96.4%増の131億円とした。
11月7日に続いて2回目の増額修正である。第4四半期(1~3月)も高機能部品の半導体・液晶製造装置向け関連製品を中心に需要が高水準に推移し、売上高・利益とも前回予想を上回り、大幅増益となる見込みだ。
17年3月期の配当予想については期末2円増額して年間26円(第2四半期末12円、期末14円)とした。16年3月期の年間21円(記念配当3円含む)との比較では5円増配となる。(MM)