【業績でみる株価】全国保証は17年3月期連結業績予想と配当予想を増額修正、次期中期経営計画も発表
- 2017/3/22 10:34
- 業績でみる株価
独立系の信用保証大手で、金融機関全業態と提携した住宅ローン保証事業を柱としている全国保証<7164>(東1)は、3月21日に17年3月期業績予想と配当予想の増額修正を発表。また次期中期経営計画も発表した。
株価は上値を切り下げてやや軟調だったが、本日(3月22日)は3885円まで上げて急伸している。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形となり、安値圏3600円~3800円近辺でモミ合う形だ。ただし調整一巡感を強め、増額修正を評価して戻りを試す展開が期待される。
17年3月期の非連結業績予想について、営業収益を20億20百万円増額して16年3月期比12.2%増の358億円、営業利益を33億75百万円増額して同9.9%増の276億15百万円、経常利益を33億40百万円増額して同8.3%増の284億80百万円、そして純利益を19億05百万円増額して同11.6%増の191億95百万円とした。
営業減益・経常減益予想から一転して営業増益・経常増益となった。営業収益については、民間金融機関住宅ローン保証事業において新規保証実行件数が計画を上回り、保証債務残高が順調に推移した。利益面では、代位弁済が計画を下回り、与信費用が減少したことも寄与した。
17年3月期の配当予想については期末6円増額して年間61円(期末一括)とした。16年3月期の年間55円との比較でも6円増配となる。
次期中期経営計画「Best route to 2020」では、20年3月期の計画数値として、営業収益451億円、営業利益335億10百万円、経常利益344億10百万円、純利益236億90百万円を掲げた。(MM)