【材料でみる株価】チエルは戻り高値を突破、上げ足速めて16年6月の上場来高値試す
- 2017/3/28 15:30
- 材料でみる株価
学校教育向けICT事業を展開しているチエル<3933>(JQ)は、3月13日に東大英数理教室の子会社化とコラボレーションシステムとの資本業務提携を発表し、これも好感して株価は16年11月の戻り高値を突破した。モミ合いから上放れた形であり、上げ足を速めて16年6月の上場来高値を試す展開が期待される。
3月13日に東大英数理教室の子会社化とコラボレーションシステムとの資本業務提携を発表した。東大英数理教室は、小中高校向けドリル型デジタル教材や、スマホ・タブレットに対応した教材システムの開発・制作を展開している。コラボレーションシステムは九州を拠点として、大学向けシステム構築・運用サービスを展開している。
また3月14日には高校・大学向け語学学修プラットフォーム「キャラボランゲージ」が東京都立高校50校の発音教育に採用されたと発表している。
17年3月期の連結業績予想については、売上高が16年3月期比4.2%増の18億円、営業利益が同7.7%増の2億円、経常利益が同7.6%増の2億円、純利益が同16.3%増の1億38百万円としている。さらに教育ICTの流れも背景として、18年3月期も好業績が予想される。
株価は東大英数理教室の子会社化とコラボレーションシステムとの資本業務提携も好感して水準を切り上げ、3月27日には2117円まで上伸して16年11月の戻り高値2029円を突破した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって短期モミ合いから上放れの形となった。上げ足を速めて16年6月の上場来高値2920円を試す展開が期待される。(MM)