【注目銘柄】日本電技は上場来高値圏で堅調、自律調整一巡して上値試す

注目銘柄

 日本電技<1723>(JQ)に注目したい。ビルの空調計装工事や工場などの産業計装工事の大手である。受注拡大や利益率改善で17年3月期増収増益・増配予想である。株価は2月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期の非業績予想(11月2日に売上高、利益とも増額修正)は売上高が前期比6.6%増の275億円、営業利益が同6.0%増の29億円、経常利益が同5.2%増の29億30百万円、純利益が同9.7%増の19億80百万円としている。

 空調計装関連事業は首都圏再開発などを追い風に、産業計装関連事業は食品や医薬品関連が伸長し、いずれも好調に推移して売上総利益率の改善も寄与する。第3四半期累計は前年同期比22.5%増収で、各利益は黒字化した。通期会社予想に対する進捗率は低水準の形だが、建設関連で第4四半期(1~3月)の構成比が高い収益構造である。

 配当予想(11月2日に期末6円増額修正)は年間73円(第2四半期末5円、期末68円)としている。前期の年間66円との比較では7円増配となる。

 株価は2月22日の上場来高値2840円から利益確定売りで一旦反落したが、その後も高値圏で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって切り返す動きだ。自律調整が一巡して上値を試す展開が期待される。

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