日本ゼオンは創薬関連受託事業や合弁新会社に期待強く戻り高値を更新

株式市場 銘柄

■今3月期は連結純利益などが最高益に迫る見込みで業績再拡大も材料視

 日本ゼオン<4205>(東1)は29日の後場も続伸基調を保ち、14時にかけては1292円(33円高)前後で推移して戻り高値を更新している。27日付で、創薬および検査・診断分野でマイクロ流路チップ製品を中心とした試作受託サービス事業を開始したと発表し材料視されているほか、4月3日に住友化学<4005>(東1)と溶液重合法スチレンブタジエンゴム事業の統合新会社が営業を開始するため、事業の効率化に対する期待も再燃してきたようだ。

 今期・2017年3月期は連結純利益などが14年3月期の過去最高益に迫る見込みで、業績は再拡大傾向。PERは15倍台のため割高感は特段意識されていないようで、2月につけた2007年以来の高値1358円を更新する展開をイメージする様子もある。(HC)

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