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【新規上場(IPO)銘柄】オロは業務改善・経営効率化を支援、3500円割れが下値となるか見極めへ
- 2017/3/31 07:05
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オロ<3983>(東マ)は、3月24日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は「Technology x Creative」をスローガンにテクノロジー・オリエンテッド・カンパニーとして、最先端の技術分野に挑戦し続け、企業のトップマネジメントが抱える課題に対して、企業価値を最大に高めるソリューションを提供している。卓越した発想力と最新の技術力をベースに、業務改善・経営効率化を支援するビジネスソリューションとデジタルを基軸に企業のマーケティング活動をワンストップで支援するコミュニケーションデザインに関するソリューションを提供している。
ビジネスソリューション事業では「ZAC Enterprise」と「Reforma PSA」に大別されるが、ZAC Enterpriseは、販売管理・購買管理・在庫管理・勤怠管理・工数管理・工程管理・経費管理等の業務管理機能をベースに、管理会計・経営モニタリングの機能を持ったクラウドERPで、経営と業務の全てを効率化。導入実績は400社以上となっている。「Reforma PSA」は、初期費用0円からスタートできる、知的サービス業向けのクラウドPSAで、煩雑なバックオフィス業務を自動化し、成長企業でも安価に管理会計の仕組を構築。導入実績は120社以上となっている。コミュニケーションデザイン事業では、主に新規のWEBサイト・WEBシステム制作と新規の制作終了後に発生する既存顧客のWEBサイト運用更新・追加改修業務に大別されるが、最適なコミュニケーションプランを実現するためのコンテンツやシステムを、戦略策定から設計・開発・構築・運用までワンストップで提供している。海外8拠点を軸に主に中国、台湾、ASEAN地域でのビジネスを支援している。
前2016年12月期業績実績は、売上高が33億7500万円(前の期比10.6%増)、営業利益が6億8200万円(同6.1%増)、経常利益が7億0500万円(同4.2%増)、純利益が4億6100万円(同1.8%増)に着地。
今17年12月期業績予想は、売上高が36億8200万円(前期比9.1%増)、営業利益が6億7800万円(同0.5%減)、経常利益が6億6400万円(同5.9%減)、純利益が4億6000万円(同0.2%減)を見込んでいる。同社は現在、成長過程にあると考え、環境変化の激しい事業環境において事業の効率化と事業拡大のため、上場で得た資金でサーバーの強化や人件費に充当し減益を予想。今期配当予想は無配を予定している。
株価は、3月24日に公開価格2070円の2.3倍にあたる4750円で初値を付け、同日高値4825円と買われた後、同28日安値3480円と下げてモミ合っている。現在の既存事業である企業の経営効率化支援の「ビジネスソリューション事業」と企業のマーケティング支援の「コミュニケーションデザイン事業」において、積極的に先進技術を取り入れ、サービスを進化させることで、市場シェアを拡大するとの期待が膨らみ高人気となり、上場初日に高値を形成した感がある。第1四半期業績が順調に推移すれば、買い直される可能性は十分あり、目先は3500円割れが下値となるか見極めるところだろう。(株式評論家・信濃川)