【注目のリリース】三菱重工が「しんかい6500」を実物大で「分解展示」

■同社設立の「三菱みなとみらい技術館」3月に一部リニューアルしてオープン

三菱重工業<7011>(東1)は6日付で、同社が1994年6月に設立した「三菱みなとみらい技術館」(横浜市西区みなとみらい3丁目)の「海洋ゾーン」をリニューアルし、実物大の有人潜水調査船「しんかい6500」を内部の仕組みがわかるようにした「分解展示」を中心に、次世代潜水調査船シミュレータなど、深海の探査に挑むものづくり技術が体感できる展示などで構成して3月1日にオープンすると発表した。

6日の株価終値は617.0円(0.1円安)となり小動きだった。第3四半期決算は2月4日に発表し、売上高が前年同期比18.6%増加し、営業利益も同29.9%増加、純利益は同9.0%減にとどまり好調だった。

 中心展示の「『しんかい6500』実物大 分解展示」では、同船の外側に加えて内部も詳しく再現。マニピュレータや耐圧殻、浮力材などを搭載している機材・部材を、実物・模型および映像で詳しく紹介。見学者は、球形の耐圧殻に守られたコックピットを間近に観察することができる。

また、1万m以上の潜水能力を持つ次世代潜水調査船を想定した模擬操作体験ができる「『SUPER SHINKAI』に挑戦」では、操船やマニピュレータ操作を通じて、潜水調査船のさまざまなミッションに挑戦することができる。臨場感あふれるドーム型スクリーンを見ながら各種デバイス操作により、生物の写真撮影や地震計の設置、鉱石採取のシミュレーションが可能になっている。

三菱みなとみらい技術館は、ホームページによると、明日を担う青少年たちが「科学技術」に触れ、夢を膨らませることのできる場になることを願い、三菱重工業が1994年6月に設立。航空宇宙、海洋、交通・輸送、くらしの発見、環境・エネルギー、技術探検の6つのゾーンに分かれ、実物や大型模型などで最先端の技術を紹介している。また、オリジナルの体験型展示を備えた「トライアルスクエア」は、ものづくりのプロジェクトに触れる事ができる。

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