アスクルは4日ぶりに反発、火災事故の損失を発表し霧が晴れた感触

株式市場 銘柄

■火災のため延期していた第3四半期決算を発表し懸念要因が出尽くす

 アスクル<2678>(東1)は6日、4日ぶりに反発する始まりとなり、取引開始後に3.4%高の3095円(103円高)まで上げ、値上がり率でも東証1部銘柄の10位前後に顔を出している。5日の取引終了後、首都圏物流センター(埼玉県)で2月に発生した大火災による特別損失101億4500万円を発表、「損失の規模が明らかになったため霧が晴れるように懸念要因が出尽くしたのではないか」(市場関係者)との見方が出ている。

 同社は6日の取引終了後、火災のため延期していた2017年5月期の第3四半期決算(16年6月~17年2月、連結)を発表した。特損は同第3四半期に計上した。連結業績は、売上高が前年同期比9.6%増加して2517億1800万円となったが、純利益は29億2500万円の赤字になった(前年同期は44億円の黒字)。5月通期の見通しも修正し、売上高は前期比6.3%増の3350億円に、営業利益は同6.1%減の80億円に見直し、純利益は発表を保留した。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る