【業績でみる株価】セリアは上場来高値更新の展開、17年3月の既存店売上も好調

 100円ショップ業界2位で東海地盤に全国展開しているセリア<2782>(JQ)が4月5日発表した17年3月の既存店売上は2.7%増と好調だった。17年3月期増収増益予想で増額余地があり、18年3月期も収益拡大が期待されそうだ。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 4月5日発表した月次売上によると、17年3月度は全店売上11.6%増、既存店売上2.7%増となり、16年4月~17年3月累計では全店売上11.0%増、既存店売上3.1%増と好調に推移している。

 17年3月期通期の非連結業績予想は、売上高が16年3月期比10.2%増の1443億円、営業利益が同21.5%増の146億円、経常利益が同21.0%増の146億円、純利益が同25.8%増の100億円としている。既存店の好調、新規出店、円高による仕入価格抑制などで増収増益基調である。

 第3四半期累計は前年同期比11.2%増収、27.9%営業増益、27.8%経常増益、33.5%最終増益で、通期予想に対する進捗率は売上高75.3%、営業利益78.6%、経常利益78.9%、純利益77.6%と順調だった。通期予想に増額余地があり、18年3月期も収益拡大が期待されそうだ。

 株価(17年4月1日付で株式2分割)は上場来高値更新の展開で、3月31日には4960円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る