ティーケーピーは上場来高値に迫る、貸会議室に加え都市型ホテル運営も注目

株式市場 IPO 鐘

■4月から東京都が保有する「ベイサイドホテル アジュール竹芝」の運営受託も開始

 ティーケーピー(TKP)<3479>(東マ)は10日の後場寄り後に1万2640円(750円高)となり、4月3日につけた上場来高値1万3610円に向けて出直りを強めている。貸会議室の運営や飲料ケータリング事業などを行ない、3月27日に株式を上場。バンケットでの利用も増えているようで、4月1日からは、東京都職員共済組合が保有する「ベイサイドホテル アジュール竹芝」(東京都港区)の運営受託も開始した。株価は今期予想1株利益374円をベースとしてPER33倍前後になり、類似業態の少ない銘柄として評価の高さが表われている。

 発表によると、4月1日から運営を受託した「ベイサイドホテル アジュール竹芝」は、竹芝桟橋に隣接する96mの高層ホテルで、東京都の中心部にありながら、美しい東京湾ベイエリアならびに東京タワーなどを一望できるシティホテル。これを、都市型リゾートセミナーホテルとシティホテルを融合させた、TKP初のハイブリッドシティホテルとして運営開始した。

 同社は、これまで都心から90分圏内の郊外型セミナーホテル「レクト―レ」を熱海、箱根強羅、軽井沢に4店舗、伊豆長岡温泉には、研修もできる高級温泉旅館として「石のや」を1店舗展開してきた。今後も遊休不動産・土地を活用して空間を再生し、そこに付加価値を加えた快適な「場」「空間」「時間」を創出する空間再生流通事業において、事業領域の拡大を目指す。

 会社発表の今期・2018年2月期の業績予想(連結)は、売上高を前期比22.8%増の268億3900万円、営業利益は同25.8%増の32億7100万円、純利益は同29.6%増の17億500万円、予想1株利益は374円ちょうど、としている。(HC)

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