【業績でみる株価】レノバは17年5月期第3四半期累計が高進捗率で通期予想は増額の可能性

 太陽光発電やバイオマス発電など再生可能エネルギー発電の開発・運営を展開しているレノバ<9519>(東マ)が4月7日発表した17年5月期第3四半期累計連結業績の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は2月IPO人気が一巡した形だが、好業績を評価して動意づく可能性がありそうだ。

 17年5月期第3四半期累計(6月~2月)の連結業績は、売上高が67億74百万円、営業利益が25億21百万円、経常利益が18億59百万円、純利益が20億02百万円だった。連結売上高は前年同期比13.1%増加、連結EBITDAは同43.3%増加した。

 再生可能エネルギー事業が大幅伸長し、プラスチックリサイクル事業譲渡の影響を吸収した。再生可能エネルギー事業の売上高は同67.0%増加、EBITDAは同65.3%増加した。

 17年5月期通期連結業績予想については、売上高が16年5月期比4.5%減の81億69百万円、営業利益が同29.7%増の27億31百万円、経常利益が同34.5%増の17億58百万円、純利益が同5.7倍の17億55百万円としている。再生可能エネルギー事業が大幅伸長する見込みだ。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が82.9%、営業利益が92.3%、経常利益が105.7%、純利益が114.1%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

 株価は2月IPO直後の3月6日高値2295円から反落し、IPO人気が一巡した形だが、大きく下押す動きは見られない。好業績を評価して動意づく可能性がありそうだ。(MM)

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