【業績でみる株価】エヌ・ピー・シーは17年8月期第2四半期累計黒字化して通期予想に対する利益進捗率高水準

 太陽電池製造装置の大手であるエヌ・ピー・シー<6255>(東マ)が4月10日発表した17年8月期第2四半期累計の連結業績は黒字化し、通期予想に対する利益進捗率も高水準である。株価は安値圏でモミ合う形だが、好業績を評価して動意づく可能性がありそうだ。

 17年8月期第2四半期累計(9月~2月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.3倍の22億77百万円で、営業利益が4億19百万円(前年同期は3億01百万円の赤字)、経常利益が3億56百万円(同3億50百万円の赤字)、純利益が1億51百万円(同2億59百万円の赤字)だった。

 装置関連事業における大型案件の売上計上時期の一部前倒し、環境関連事業における検査サービスの順調推移などで大幅増収となり、増収効果や原価低減効果で黒字化した。

 17年8月期通期連結業績予想は、売上高が16年8月期比31.6%増の52億61百万円、営業利益が同4.1倍の4億77百万円、経常利益が同4.2倍の3億43百万円、純利益が1億28百万円(16年8月期は1億22百万円の赤字)としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が43.3%、営業利益が87.8%、経常利益が103.8%、純利益が118.0%で、利益進捗率が高水準である。通期利益予想は増額の可能性がありそうだ。

 株価は安値圏170円~180円近辺でモミ合う形だが、煮詰まり感を強めている。そして4月3日には188円まで上伸する場面があった。好業績を評価して動意づく可能性がありそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る