【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】認知症における自動車運転危険度判定

日インタビュ新聞ロゴ

 欧州連合(EU)では、臨床的認知症尺度(CDR)によって運転危険度を判定しています。中等度記憶障害のCDR2(点数2)と重度CDR3(点数3)は即運転中止、軽度のCDR1(点数1)は運転中止が勧告されます。CDR0は正常、CDR0.5は疑いとなります。認知障害による以前の状態からの衰退で採点していきます。CDR2とCDR3は、基本的には記憶力での点数であり比較的簡単に判定出来ます。点数0.5(疑い)と中止勧告1点との違いが認知症専門医にとっても難しく、CDRが判断基準になります。

1.記憶:軽度の物忘れ(0点)。常に軽度の物忘れ、出来事を部分的に思い出す(0.5点:良性の物忘れ)。最近の出来事を忘れて日常生活に支障(1点:中等度)。重度の記憶障害で十分に学習したことのみ保持し、新しいことは直ぐに忘れる(2点:高度)。断片的記憶のみ残存(3点:重度)。
2.見当識(自分の置かれている場所や日時の認識能力)障害:なし(0点)。時間的関連の軽度の困難(0.5点)。地誌的失見当(1点)。
3.判断力と問題解決:日常問題を解決し,仕事や金銭上の問題を十分処理できる(0点)。問題解決,類似点や相違点の軽度障害(0.5点)。中程度の困難(1点)。
4.地域社会活動:仕事、買い物、ボランティア、社会集団において通常レベルの自立した機能(0点)。前述活動の軽度障害(0.5)。自立して機能できない(1点)。
5.家庭と趣味:家庭生活、趣味、知的関心が十分保たれている(0点)。軽度障害(0.5点)。難しい家事は放棄し、複雑な趣味は放棄(1点)。
6.介護状況:セルフケアは完全にできる(0点、0,5点)、促しが必要(1点)。

⇒記憶 0点時:他2項目以上が0.5以上ならCDR0.5、1項目以下なら0とする。0.5点時:3項目以上が1以上ならCDR1、2項目以下ならO.5にする。1または2つの他項目が記憶と同点ならば記憶のCDRとなる。

⇒記憶以外の3項目以上が同点の場合:記憶と同じ点数なら記憶点数となる。記憶点数よりも1ランク大きい(小さく)時は、記憶以外の3つ以上の項目が点数となる。記憶以外の残り2項目が記憶点数よりも1ランク大きい(小さく)時は、記憶の点数となる。

 詳細はhttp://dementia.umin.jp/Form_lisence.pdfなどでご確認下さい。自動車運転にかかわらず、一度は認知度を自らチェックしてみて下さい。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  2. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  3. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  4. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  5. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  6. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る