トレジャー・ファクトリーは今18年2月期業績予想と自社株買いと自社株の消却を発表
- 2017/4/13 08:15
- 決算発表記事情報
■今期13店前後の出店を計画
トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は12日、今18年2月期業績予想と自社株買いと自社株の消却を発表した。
今18年2月期連結業績予想は、売上高164億20百万円(前期比23.2%増)、営業利益8億53百万円(同16.1%増)、経常利益8億81百万円(同16.2%増)、純利益5億81百万円(同19.7%増)と2ケタの増収増益を見込む。
今期業績予想を達成するための取組としては、既存店の強化を一番に取り上げている。数値目標としては、売上高は対前期比101%、売上総利益率は前年と同水準を目指す。具体的な施策としては、店頭については、SNS等のデジタルマーケティングの強化と自社アプリを活用することで、新規顧客の開拓とリピート顧客増を図る。一方で、Webを活用し、従来ファッション品に限っていた自社オンラインサイトの商材をファッション以外に拡大する方針。
新規出店は、今期13店前後の出店を計画している。新規エリアの名古屋、福岡エリアで、前期出店した2店舗の早期収益化を図る。新業態としては、低価格ファッション専門のユーズレット、スポーツアウトドア専門のトレファクスポーツの多店舗展開を本格化する。既に、今期の第1四半期の3月で3店舗出店している。4月、5月に1店舗ずつ出店する計画で、第1四半期で、計5店舗の出店の予定している。足元の出店計画は順調といえる。
子会社に関しては、前期に子会社化したブランドファッションリユース事業を展開しているカインドオルは、今期より年度ベースで損益の連結を開始する。業績管理方法を改善するために、親会社のノウハウとシステムを導入し、収益性の向上を図る。
同じく、前期にバンコクに出店した総合リユース店については、早期の収益モデルの確立を目指す。進捗状況次第では、2店舗目の出店を検討する。
配当については、前期と同じく16円を予定している。
また、同日、15万株を上限とする自己株式の取得も発表した。取得期間は、4月13日から4月20日まで。取得価額は、1億20百万円を上限とする。そして、その期間で取得した自己株式すべてを4月20日に消却する。
今期業績が増収増益になるための経営方針を発表し、更に自己株式の取得と、取得した株式の消却も発表していることから、株価の反発が予想される。(TA)