【業績でみる株価】四国化成工業は自律調整一巡して上値試す、17年3月期業績予想を増額修正

 ラジアルタイヤ用不溶性硫黄などを主力とする化学品メーカーで、門扉などの建材事業も展開している四国化成工業<4099>(東1)は4月17日、17年3月期連結業績予想の増額修正を発表した。株価は3月高値から一旦反落したが、自律調整が一巡し、増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期連結業績予想は、売上高を4億60百万円増額して16年3月期比1.6%減の494億60百万円、営業利益を14億50百万円増額して同1.5%減の78億50百万円、経常利益を16億90百万円増額して同1.1%増の82億90百万円、純利益を13億30百万円増額して同20.1%増の58億30百万円とした。

 下期のドル高・円安効果で化学品事業における輸出採算が改善し、建材事業におけるコスト低減による収益改善も寄与した。営業利益は減益幅が縮小し、経常利益と純利益は減益予想から一転して増益予想となった。

 株価は3月高値1282円から反落して4月14日に1120円まで調整した。ただし4月17日には終値で1151円まで戻している。自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。自律調整が一巡し、増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。(MM)

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