【新規上場(IPO)銘柄】スシローグローバルホールディングスは今期営業2ケタ増益を見込む、業績好調の外食企業は注目

株式市場 IPO 鐘

 スシローグローバルホールディングス<3563>(東1)は、本年3月30日に東京証券取引所市場第一部に再上場した。同社グループは、同社及び連結子会社9社で構成され、直営方式による回転すし店のチェーン展開を主たる事業としている。国内では「スシロー」ブランドにて直営方式による回転すし店を中心に展開し、海外では韓国で直営方式による回転すし店を展開している。2003年9月東証市場第二部に上場、09年4月に非上場、 11年3月回転寿司売上日本一を達成、15年3月株式会社スシローグローバルホールディングス設立、同年11月新業態七海の幸1号店を中目黒に開店、16年4月アメリカに進出、16年12月スシロー国内店舗数450を達成している。

 同社グループの属する一皿100円を基本とする低価格回転寿司市場は拡大を続けているが、同社グループでは、「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」 を使命として、美味しいすしを通じてより多くの皆さまに驚きと感動を感じて頂きたいという願いに向けて、商品開発、店内調理、安心・安全の取り組み及びサービスの向上に取り組み、 持続的な成長の実現に向けた経営基盤の強化に尽力している。

 今2017年9月期第1四半期業績実績は、売上高384億0800万円(前年同期比8.3%増)、営業利益21億4000万円(同4.4%増)、経常利益21億1300万円(同17.7%増)、純利益14億6600万円(同23.0%増)に着地。

 今17年9月期業績予想は、売上高1596億9200万円(前期比8.1%増)、営業利益89億2100万円(同18.8%増)、経常利益84億7400万円(同80.6%増)、純利益58億8600万円(同84.9%増)を見込む。配当予想については、未定としている。

 株価は、3月30日に公開価格3600円を4.7%下回る3430円で初値を付け、同日高値3575円と買われた後、3400円割れで下値を固め4月18日高値3595円と上昇し、公開価格に迫っている。16年9月末現在、国内で442店舗を展開しているが、今期については、特に開発体制を強化した直近2年の出店ペースと同水準の年間36店舗の国内におけるスシロー業態の出店を計画している。本年1月末時点にて12店舗の出店が完了したほか、未出店のうち16店舗についても契約済であり順調に推移しており、通期業績予想は達成できる見通し。ここへきて業績好調の外食企業を物色する流れが出ており、押し目は注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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