【新規上場(IPO)銘柄】ウェーブロックホールディングスは虫が忌避する薬剤「エトフェンプロックス」が注目、PER・PBRで割安感

株式市場 IPO 鐘

 ウェーブロックホールディングス<7940>(東2)は、4月10日に東京証券取引所市場第二部に再上場した。同社グループは、同社および連結子会社13社、非連結子会社1社、関連会社1社の合計16社で構成されており、持株会社である同社の下、各事業会社において各種プラスチックと繊維、紙等を原材料とした複合素材の製造および販売を主たる業務としている。1996年12月に東証市場第二部に上場。2009年7月に上場廃止。2015年10月にインテリア事業のバリューチェーン上の効率化や更なる品質向上、新たな製品開発等を目指すため、サンゲツと業務資本提携を結び、それぞれの強みを組み合わせながら、事業バリューチェーン上の効率化やさらなる品質の向上、新たな製品の開発等を推進している。

 インテリア事業では、環境に配慮した生産設備と原材料を使用し、建築基準、防火壁装内装の制限等をクリアした各種壁紙を提供。日本国内の壁紙市場では、No.1の生産量を誇っている。編織事業では、国内で初めて合成繊維による防虫網を開発して以降、防虫網で培った技術を、農業資材、建設資材、土木資材など、幅広い分野に応用し、資材繊維織物のパイオニアとして常に時代を先取りした独自の製品を開発、資材繊維の総合メーカーとして確固たる地位を確立している。産業資材・包材事業では、顧客のニーズに合った「物作り」に注力し、機能性を高めた複合製品の開発により、塩化ビニル、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)等の合成樹脂を使用して加工したシート、フィルムやその成型品を、建設仮設資材、農業資材、工業材料から食品包材、一般雑貨用として、多岐にわたる分野へ供給している。アドバンストテクノロジー事業では、特殊金属を蒸着した金属調加飾フィルムをはじめ、特殊な技術が必要とされる付加価値の高い製品をテープやシートに加工し、様々な樹脂製品の製造・販売を行っている。

 前2017年3月期第3四半期業績実績は、売上高199億9300万円、営業利益10億1300万円、経常利益12億8900万円、純利益9億3400万円に着地。

 前17年3月期業績予想は、売上高264億円(前の期比5.4%増)、営業利益12億円(同62.2%増)、経常利益15億円(同65.8%増)、純利益9億5000万円(同2.6倍)と大幅増益を見込む。配当は未定だが、復配に意欲を示している。

 株価は、4月10日に公開価格750円を若干下回る721円で初値を付け、同日高値743円と買われた後、4月12日安値621円、同14日安値619円、同17日安値625円と売り直されて下値を確認し、上昇している。同社グループは、糸の紡糸から編織、最終製品化までを自社で一貫生産出来る強みを持っており、紡糸の際に、様々な虫に対して高い忌避効果を発揮する薬剤「エトフェンプロックス」を練り込んだ糸を用いた防虫網を製造することに成功。国内だけでなく世界的にも需要が見込まれており、高い成長が続くと予想する。前期予想PER6倍台・PBR0.78倍と割安感があり、押し目買い優位に徐々に上値を試す展開が期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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