【業績でみる株価】スター精密は18年2月期大幅増益予想、フシ突破すれば上げ足速める可能性
- 2017/4/24 11:51
- 業績でみる株価
スター精密<7718>(東1)に注目したい。工作機械、プリンタ、時計部品などを展開している。17年2月期は減収減益だったが計画を上回り、18年2月期は大幅増益予想とした。これを好感して株価は直近安値圏から急反発した。上値を試す展開が期待され、1800円近辺のフシを突破すれば上げ足を速める可能性がありそうだ。
17年2月期連結業績は、売上高が16年2月期比10.1%減の489億37百万円、営業利益が同37.1%減の36億06百万円、経常利益が同31.2%減の35億83百万円、純利益が同14.5%減の31億81百万円だった。
工作機械事業、特機事業(プリンタなど)は円高の影響、精密部品事業(時計部品など)は腕時計メーカーの生産調整や円高の影響で減収減益だったが、計画に対して売上高は45億37百万円、営業利益は3億06百万円、経常利益は4億83百万円、純利益は3億81百万円、それぞれ上回った。工作機械が欧米、アジアとも好調に推移し、期後半のドル高・円安も寄与した。
18年2月期の連結業績予想は、売上高が17年2月期比4.6%増の512億円、営業利益が同27.5%増の46億円、経常利益が同33.9%増の48億円、純利益が同16.3%増の37億円とした。想定為替レートは1米ドル=110円、1ユーロ=115円としている。配当予想は同2円増配の年間50円(第2四半期末25円、期末25円)とした。
なお中期経営計画では21年2月期の目標数値として、売上高600億円、営業利益70億円、ROE12%以上を掲げた。振動発電やクラウドサービスなどの新規事業も強化する。株主還元では、自己株式取得を含めた総還元性向50%以上、DOE4.5%以上、1株当たり配当金60円を目標とする。
株価は3月10日の年初来高値1794円から地合い悪化の影響で一旦反落したが、18年2月期大幅増益予想を好感して1600円近辺から急反発している。そして4月24日は1825円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発してサポートラインとなった。上値を試す展開が期待され、1800円近辺のフシを突破すれば上げ足を速める可能性がありそうだ。(MM)