【注目銘柄】メディカル・データ・ビジョンは上場来高値更新の展開、ビッグデータ関連で中期成長期待

注目銘柄

 メディカル・データ・ビジョン<3902>(東1)に注目したい。医療分野のビッグデータ関連ビジネスを展開して17年12月期大幅増収増益予想である。中期成長期待も高い。5月1日付の株式2分割も好感して、株価は上場来高値更新の展開だ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

 データネットワークサービスで医療機関向けに医療情報システムを販売するとともに、2次利用許諾を得た患者の医療・健康関連情報を集積する。そして集積した各種情報を分析し、データ利活用サービスとして主に製薬会社向けに提供するビジネスモデルだ。

 保有する大規模診療データベースは17年3月末現在で、実患者数1800万人(16年12月末比77万人増加)の規模に達している。全保険種類を網羅した民間最大級のデータベースで、規模と質において製薬会社や研究機関から高い評価を受けている。

 17年12月期連結業績予想は、売上高が16年12月期比36.8%増の36億円、営業利益が同25.9%増の5億42百万円、経常利益が同29.9%増の5億40百万円、純利益が同74.9%増の3億11百万円としている。営業関連人員を大幅に採用し、投資回収に向けた積極的な営業活動を展開する。基盤事業を再成長させるとともに、新規事業の収益化を推進し、採用拡大(約40名採用予定)による人件費増加を吸収して5期連続増収増益予想である。

 中期的な重点取り組みとして、2次医療圏344病院への「CADA-BOX」導入、データ基盤のさらなる拡大、データ利活用ビジネスの拡大、M&Aを含めた他社との協業を推進する。データ利活用の新領域としては、治験分野でのデータ活用を予定している。中期的にも収益拡大基調、そして一段の高収益化が期待される。

 17年4月30日を基準日(効力発生日17年5月1日)として1株を2株に分割する。株価は株式2分割発表も好感して上場来高値更新の展開だ。4月26日には2140円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。中期成長力を評価する流れに変化はなく、目先的な過熱感を冷ますための自

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