京写が底堅い、為替の影響こなし営業利益など連続2ケタ増益の見通し

株式市場 銘柄

■国内は受注など好調で海外は非日系顧客からの受注が拡大

 プリント配線基板の大手・京写<6837>(東1)は5月1日、取引開始後に368円(1円高)をつけたあとも底堅く推移している。28日の取引終了後に2017年3月期の連結決算を発表し、営業利益は前期比35%増加。今期・18年3月期の見通しも21%の増加としたことなどが好感されている。3月に年初来高値394円があるが、この高値でもPERは10.1倍に過ぎなくなった。

 17年3月期の連結業績は、海外事業で為替の影響があったため、売上高が前期比0.1%の増加(193.9億円)だったものの、国内事業では自動車関連分野やスマートグリッド関連などの受注増により好調に推移し、海外も自動車関連分野の好調に加え、映像関連分野で非日系顧客からの受注が拡大するなどで堅調に推移した。このため、営業利益は前期比35%増加して7.0億円になり、純利益は17%増加して5.5億円となった。

 今期も為替動向には不透明感があるが、グローバル体制を活かし、非日系顧客向け拡販と生産体制の効率化、新製品の開発や品質向上など一層の経営基盤の強化に取り組み、業績見通しは、売上高を17年3月期比8%増の210億円、営業利益を同21%増の8.5億円とし、純利益はほぼ横ばいの5.5億円、予想1株利益は38.円38銭とした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る