【注目銘柄】東陽テクニカは年初来高値更新の展開、17年9月期業績・配当予想の増額修正を好感

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 東陽テクニカ<8151>(東1)に注目したい。計測器・システムを主力とするエレクトロニクス商社である。4月24日に17年9月期業績予想および配当予想を増額修正し、これを好感して株価は年初来高値更新の展開となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 4月27日に発表した17年9月期第2四半期累計(10月~3月)の連結業績(4月24日に売上高を5億円、営業利益を7億50百万円、経常利益を8億円、純利益を5億50百万円増額修正)は、売上高が前年同期比0.8%増の130億90百万円、営業利益が同30.8%増の20億20百万円、経常利益が同32.9%増の21億17百万円、純利益が同31.8%増の13億75百万円だった。

 物性・エネルギー分野における単品販売、機械制御・振動騒音分野における自動車開発市場向け計測システム、海洋・特機分野における官公庁向け大型案件、ソフトウェア開発支援分野における組み込み市場向け静的解析ツールなどが好調だった。下期売上高の前倒しや円高による利益率改善も寄与した。減収減益予想から一転して増収増益で着地した。

 17年9月期の連結業績予想(4月24日に売上高を据え置き、営業利益を5億円、経常利益を4億50百万円、純利益を2億50百万円増額修正)については、売上高が16年9月期比1.5%増の220億円、営業利益が同14.0%増の15億円、経常利益が同7.5%増の15億円、そして純利益が同1.6%増の9億円としている。

 下期売上高の前倒しがあったため、上期の利益増額に対して下期の利益を減額した形だが、上期利益は通期予想を大幅に超過達成している。通期会社予想に再増額余地がありそうだ。なお17年9月期配当予想は、4月24日に期末2円増額して年間22円(第2四半期末8円、期末14円)とした。

 株価は17年9月期業績予想および配当予想の増額修正を好感し、直近安値圏の960円近辺から急反発し、5月2日には1099円まで上伸して年初来高値更新の展開となった。週足チャートで見ると26週移動平均線と13週移動平均線を一気に突破し、900円~1100円近辺のボックスレンジ上限に到達した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。16年3月高値1203円を突破すれば上げ足を速める可能性がありそうだ。(MM)

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