クレスコが21%高、連続最高益など好感され今世紀に入っての高値を更新

株式市場 銘柄

■省力化需要などが旺盛で「IoT」「AI」関連分野も拡大

 情報システム開発などのクレスコ<4674>(東1)は10日、大幅高となり、10時過ぎに21%高の3655円(635円高)まで上げて急伸し、今世紀に入って(2000年以降)の最高値を更新した。9日の取引終了後に発表した前期・2017年3月期の連結決算が連続の最高益更新となり、今期・18年3月期も営業利益を11%増、連続増配の見通しとしたことなどが好感されている。今期予想PERは18倍前後に過ぎなくなり、割安感が広がる形になった。

 17年3月期は、「IoT」(モノのインターネット化)、「AI」(人工知能)関連分野などが拡大し、ソフトウェア開発事業、組み込み型ソフトウェア開発事業ともに好調に推移。売上高は308.9億円(前期比7.4%の増加)、純利益は20.4億円(同19.8%の増加)となった。四半期ごとにみた受注残高は第4四半期に前年同期比26%増加した。今期・18年3月期も金融・保険分野や公共・サービス分野の省力化・競争力強化にともなう需要などが旺盛で、「デジタル変革」の潮流に乗るシステム開発需要の拡大が予想され、業績見通しは売上高を前期比7.5%増の332億円、営業利益を11%増の30億円、純利益は9.2%増の22.3億円、予想1株利益は196円64銭とした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る