第一実業の17年3月期は、プラント・エネルギー事業の大幅増益もあり、過去最高の業績を達成

■プラント・エネルギー事業のセグメント利益は前年の約01百万円の赤字から11億11百万円の黒字となる

 第一実業<8059>(東1)の17年3月期は、プラント・エネルギー事業の大幅増益もあり、過去最高の業績を達成した。

 売上高は1541億20百万円(前年同期比24.1%増)、営業利益58億44百万円(同50.4%増)、経常利益61億66百万円(同40.8%増)、純利益33億38百万円(同26.6%増)と売上、利益共に過去最高となった。

 大きな要因は、プラント・エネルギー事業で、前年のセグメント利益が約01百万円の赤字であったのが、今期は海外向け石油プラントやエチレンプラント用設備等の大口案件の売上計上があり売上高482億67百万円(同67.9%増)となり、セグメント利益が11億11百万円となったことが挙げられる。

 その他の、産業機械、エレクトロニクス事業、ファーマ事業、航空事業共に増収増益となった。中でも、航空事業は売上高57.1%増、セグメント利益265.9%増と大幅増収増益であった。
 配当については、好業績であったことから19円と2円の増配となった。

 今期18年3月期については、円高の進行、一部の国・地域における地政学的リスクの顕在化、米国の政治・経済政策変更、英国のEU離脱問題、中国や新興国経済の先行き懸念等もあることから、売上高1770億円(前期比14.8%増)、営業利益47億円(同19.6%減)、経常利益50億円(同18.9%減)、純利益31億円(同7.2%減)と2ケタ増収ながら減益を見込む。

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