【注目銘柄】東亞合成は05年高値に接近、17年12月期第1四半期2桁増益で通期予想は増額の可能性
- 2017/5/16 10:27
- 注目銘柄
東亞合成<4045>(東1)に注目したい。アクリル酸エステル先駆で、接着剤「アロンアルファ」を擁する化学品メーカーである。17年12月期第1四半期の連結業績は2桁増益だった。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は年初来高値更新の展開となり、05年高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
4月28日発表した17年12月期第1四半期(1月~3月)連結業績は売上高が前年同期比5.8%増の351億98百万円、営業利益が同18.8%増の47億99百万円、経常利益が同19.3%増の49億52百万円、純利益が同30.7%増の35億46百万円だった。
基礎化学品事業におけるアクリルモノマー製品の増販や価格是正、接着剤事業における機能性接着剤の増販、高機能無機材料事業における高純度無機化学品の増販などで2桁増益だった。
17年12月期通期の連結業績予想は、売上高が16年12月期比1.9%増の1380億円で、営業利益が同0.9%増の163億円、経常利益が同0.8%減の168億円、純利益が同17.4%減の114億円としている。
第1四半期の進捗率は、第2四半期累計に対して売上高が52.1%、営業利益が62.3%、経常利益が61.1%、純利益が64.5%と高水準である。そして通期予想に対しても売上高25.5%、営業利益29.4%、経常利益29.5%、純利益31.1%と順調な水準である。期初時点で下期偏重の計画であることも考慮すれば、通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。
株価は年初来高値更新の展開となり、5月8日には1350円まで上伸した。そして05年12月高値1360円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線サポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)