【注目銘柄】芝浦電子は年初来高値更新して07年高値に接近、18年3月期増収増益予想で好業績を評価

注目銘柄

 芝浦電子<6957>(JQ)に注目したい。温度センサ部品の大手メーカーである。17年3月期連結業績が大幅増益となり、18年3月期も増収増益予想としている。これを好感して株価は年初来高値更新の展開となり、07年高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 5月8日発表した17年3月期の連結業績(2月6日に利益を増額修正)は、売上高が16年3月期比3.8%増の220億71百万円、営業利益が同43.9%増の23億94百万円、経常利益が同44.0%増の24億63百万円、そして純利益が同49.8%増の18億18百万円だった。

 主力の温度センサの売上高を用途別に見ると、OA機器用が11.2%減収、家電用が1.0%減収と低調だったが、空調用が14.5%増収、自動車用が1.3%増収、住設用が6.2%増収、産業機器用が7.2%増収と好調に推移した。また素子も車載用を中心に好調だった。利益面では原価低減効果も寄与した。

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比11.0%増の245億円、営業利益が同10.7%増の26億50百万円、経常利益が同7.6%増の26億50百万円、純利益が同7.8%増の19億60百万円としている。引き続き温度センサが好調に推移して増収増益予想である。

 株価は4月の直近安値圏2300円台から切り返し、18年3月期増収増益予想も好感して3月高値2934円を突破して年初来高値更新の展開となった。そして5月12日には3070円まで上伸して07年7月高値3260円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返し、13週線を回復して強基調を確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。94年の上場来高値3500円も射程圏だろう。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る