MUTHOホールディングスの今期18年3月期は、前期の減収大幅減益から一転、増収大幅増益で黒字転換

■主力の大判インクジェットプリンタ事業はインダストリアル、テキスタイル分野へ大きくシフト

 業務用大判プリンタの最大手のMUTHOホールディングス<7999>(東1)の今期18年3月期は、前期の減収大幅減益から一転、増収大幅増益で黒字転換となる見込み。

 前17年3月期は、前年度比ベースで売上高12.6%減、営業利益73.5%減、経常利益67.9%減となり、最終利益は△1億13百万円の赤字転落となった。

 今期は、製品構成、ターゲット分野を見直し、成長市場への事業転換を加速する。主力の大判インクジェットプリンタ事業は、製品構成を成長市場であるインダストリアル、テキスタイル分野へ大きくシフトし、新製品はインダストリアル市場向けに4機種、テキスタイル市場向けに2機種を計画している。また、同社独自のインクであるMP(マルチパーパス)インクの、素材に左右されない鮮やかな発色等の特性を更に高めると同時に、インク専用製品のラインナップ拡充を計画している。販売活動については、成長分野での拡大と高収益が期待できる欧米、日本市場を中心に強化する。3Dプリンタ事業は、コンシューマ向け製品から業務用製品へシフトし、より収益力の高い自社製品の販売強化を図る方針。

 その結果、18年3月期連結業績予想は、売上高211億円(前期比3.0%増)、営業利益4億20百万円(同129.4%増)、経常利益4億20百万円(同100.5%増)、純利益2億50百万円と増収大幅増益を見込む。

 ちなみに、一株当たり純利益は54円49銭を見込む。

 株価指標は、PER(予)4.4倍、PBR0.48倍、配当利回り1.45%となっている。

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