ドリコムはバンダイナムコHDとの協業が好感されて06年以来の高値

株式市場 銘柄

■「窓」を空けて飛び出すような急伸になり仕込み場到来を待つ様子も

 モバイルゲーム開発配信などのドリコム<3793>(東マ)は26日の後場寄り後に8%高の2130円(161円高)前後で推移し、2006年以来の高値を約3年ぶりに更新している。25日付で、バンダイナムコホールディングス<7832>(東1)のバンダイナムコエンターテインメントと新会社を設立し、2018年春にHTML5を中核とする技術を活用したオンラインゲーム配信などを開始すると発表。期待が広がった。

 発表によると、合弁新会社が提供するオンラインゲームは、スマートフォン対応のブラウザゲームで、バンダイナムコグループの商品やサービスとの連動も予定しており、ゲームのみならず、グッズやロケーションなどと合わせた幅広い楽しみ方も提供していく予定。スマートフォンで楽しむゲームにはアプリをダウンロードする方式のものが多いが、ブラウザ方式による特色あるゲームが期待されている。

 株価は罫線観測でいう「窓」(まど)を空けて飛び出すような急伸になり、経験則では、いったん反落して「窓」を埋めてから再騰に入るケースもあり得るようだが、業績は2016年3月期を底に回復基調が続く見込みのため、反落するようなら仕込み場として注目する様子もある。(HC)

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