【注目銘柄】エン・ジャパンは好業績評価して07年来の高値圏、18年3月期も2桁増収増益予想

注目銘柄

 エン・ジャパン<4849>(東1)に注目したい。求人情報サイト大手で、総合転職情報サイト「エン転職」を主力としている。需要が高水準であり、18年3月期も2桁増収増益・増配予想である。さらに増額余地もあるだろう。株価は07年来の高値圏で堅調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期も2桁増収増益・増配予想で増額余地

 17年3月期の連結業績は売上高が16年3月期比21.4%増の317億19百万円、営業利益が同34.0%増の68億56百万円、経常利益が同35.7%増の68億48百万円、純利益が同45.3%増の40億05百万円だった。

 主力の「エン転職」において、サイト利便性向上や積極的なプロモーションに努めた結果、ユーザー会員数の増加などで応募効果が好調に推移し、四半期ごとの広告掲載数が増加した。人材紹介「エン エージェント」経由の入社決定人数の増加も寄与した。なお15年7月子会社化したアイタンクジャパンの株式評価損計上に伴うのれん償却一括計上で、5億72百万円を特別損失に計上した。

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比18.0%増の374億30百万円で、営業利益が同12.3%増の77億円、経常利益が同11.0%増の76億円、純利益が同22.3%増の49億円としている。主力の「エン転職」が牽引して2桁増収増益・増配予想である。さらに増額余地もあるだろう。

 また5月11日には新中期経営計画を発表した。目標数値には20年3月期の売上高500億円、営業利益110億円、配当性向40%を掲げた。深刻な人手不足に加えて、優秀な人材確保のために働き方改革に取り組む企業が増加していることも追い風となって中期成長が期待される。

■株価は好業績評価して07年来の高値圏、上値試す

 株価は好業績を評価して5月23日に3180円まで上伸した。07年来の高値圏だ。週足チャートで見ると2000円近辺のボックスレンジから上放れ、13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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